感想文

茶の味』自然の風景描写とその中に生きる人達の時々変てこりんな描写が、炭酸水の泡の様に漂っていて気持ちが良いなと思ったものの、実は変てこなのではなくって、窮めて精査に人間を観察しそのまま描いた結果が、ああゆう風なものではないのだろうか、と考えを改めた。通常は物語を進めるために、合理性のみを抽出した結果が描かれるのだが、そのフィルターが無い(当然無いことは無いのだが)ような気になる作品である。あと緩い。尺が長い。後味が良い。

かもめ食堂』3本借りた中では一番好き。悔しいけど観光ガイド的効果も抜群で、ヘルシンキに行きたくなる。小林聡美(あるいは彼女の役)に惹かれる。非常に惹かれる。と同時に、自分の頼りなさ加減に、いやぁといいながら後頭部を掻いてしまうのだ。なんかね男にゃあ到達できんところがあるよって見せ付けられるような作品だなあと。まぁしょっちゅうそんなことを思ってるんだが。

夜のピクニック』原作を読んですぐ借りて観た。原作は恩田陸の小説。小説の感想は、後日。で映像の方だけども、原作を読んでいるせいか、これは、説明してないけど、よんでない人は分かるのかなとか、そんなところのみ気になって、いいのか悪いのか良く分からなかった。ただ、主人公の女の子の後ろの女子二人がずっと手を繋いでいるのは、釣られるべきポイントであらう。