感想とか

西の魔女が死んだ」(映画)
原作は既読。
内容は割と原作に忠実で、世界観を壊しているようなことは無かった。
おばあさん役のサチパーカーが特によい雰囲気。ってシャーリーマクレーンの娘だったのか。
館内が結構ガラガラだった。
序盤のまいの心情がモノローグ或いは台詞で、結構説明的な感じがして、良くないなと思った。
最後はきっちり泣きそうになる。歌もいい。夜中にクッキーを食べるシーンが特にお気に入り。
景色の美しさは、頑張ったで賞。

川上弘美「おめでとう」
川上弘美の作品を読むのは三冊目で、短編集は初めて。チビ氏のご推薦。もうね飄々とした文体なのに、ある意味物凄くリアルで、同時に普遍的。ドロドロしたのが苦手なので、その真反対にありそうな具合で非常に読める。不倫の話だって読める。全部、恋愛の話だけれど、読める。お気に入りは「いまだ覚めず」、「春の虫」、「天上大風」「おめでとう」。通常使われるニュアンスとは別の「大人の恋」のお話。とにかく、文体が冴えまくってて、毛色はまったく違うがダシールハメットを読んだ時のような衝撃だった。小説ってお話だとは限らんのなあと感心と発見。
しかし、この人の作品の読者って女性が多いのだろうか?